彼岸花(ヒガンバナ)・・・
曼珠沙華とも。
店の近所の、
乎加神社(おかじんじゃ)のお旅所で見つけました。
全草有毒で、特に鱗茎に
アルカロイド(リコリン)を多く含む毒草です。
食べたら吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ります。
水田の畦(あぜ)や墓地などに多く見られますが、ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って忌避するように、虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、人手によって植えられたようです。
鱗茎はデン粉に富んで、有毒成分である
リコリンは
水溶性であるため長時間水に晒せば無害化することが可能であるため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされたそうです。
日本テレビの『
所さんの目がテン』(2005年9月25日放送)では当時のレシピを使用しての食用実験をしたことがあります。ただし、万全な準備の上専門家の指導の下で行われた実験で、救餓植物として利用する際も厳重に注意して無害化しているため、実際に同様のことを行った場合、毒抜きの時間が不十分であったり、長期間食して有毒成分が体内に蓄積したりしたために中毒を起こす危険が多すぎますので、絶対に真似してはいけません。